「共に重ねる歴史、共に紡ぐ伝統」
会長大下 洋嗣
今年度国際ロータリー会長のオラインカ・H・ババロラ氏は、2026-2027年度のRI会長メッセージを、「CREATE LASTING IMPACT(持続可能なインパクトを生み出そう)」とされています。10代の時にローターアクターとしてロータリー活動を始められたババロラ会長は、ご自身の経験をふまえ、行動と実践の重要性を説くと共に、「ポリオの撲滅」、「平和活動の支援強化」、「組織を強くするための会員増強」を今年度RIの目標として掲げ、持続可能な良い変化を生み出すための活動を各クラブに求めておられます。
また、当2710地区ガバナーの脇和也氏は、「和と絆」With One Heart(心一つに)を ガバナー信条に、親睦で培う「和」と、奉仕で育む地域社会との「絆」を大切にしながら、クラブが心を一つにし、持てる資源を存分に発揮してインパクトを生み出そうと呼びかけておられます。
顧みて広島ロータリークラブは、1932年のクラブ設立以来、戦争、解散、原爆など、幾多の困難を乗り越えながら、平和と復興を象徴する現在の広島の街を先導して参りました。近年においても、バブル崩壊やリーマンショックなどの経済不況、コロナ禍での窮屈な日々にも負けず、奉仕の精神を実践し続けております。
言うまでもなく、私たちが拠り所とする「歴史と伝統」という言葉は、お題目ではなく、試練に屈しなかった多くの先人たちの情熱と、脈々と続く奉仕の精神そのものであるものと理解しております。しかし一方で、その「歴史と伝統」はあまりにも眩しく、あまりにも偉大で、私自身、少し遠い存在として捉えてしまっているのも正直な所であります。
然れどもその気持ちに抗い、改めて私なりに広島ロータリークラブの「歴史と伝統」に正面から向き合った上で、今年度のクラブ運営テーマを「共に重ねる歴史、共に紡ぐ伝統」とさせて頂きました。
踏み込んで申し上げれば、広島ロータリークラブの「歴史と伝統」は、不変の法則でもなければ、私たちを縛る規範でもありません。時々の会員が毎週の例会を重ね、親睦の集いを重ね、奉仕の実践を重ね、一年、また一年と重ねる時間こそが「歴史」であり、その歴史の積み重ねを以て、次の「伝統」が紡がれてゆくものと思います。
時代に寄り添い少しずつ形を変えてきたからこそ、社会に対応し少しずつ強くなってきたからこそ、広島ロータリークラブの「歴史と伝統」は、普遍的な正義として、いつの時代も変わらず私たちを導き続けてくれているのではないでしょうか。
即ち、私たちが重ねようとしているこの一年は、未来の「歴史と伝統」を築く事に他なりません。必然的に、私たちは未来に対する責任を負っていることも忘れてはならないものと思います。グローバリズムとナショナリズムの狭間で揺れ動く世界にあって、ロータリアンとして正義を見失うことなく、皆さまと共に歴史を重ね、皆さまと共に伝統を紡ぎ、広島ロータリークラブを、着実に未来へと繋げて参りたいと念じております。
具体的な活動については、理事役員ならびに各委員長と連携しながら行動と実践を重視し、以下の4点について重点的に取り組んで参ります。
例会はロータリーの基本
卓話の充実は勿論、各プログラムとも内容を磨き、楽しくも有意義な「出席したくなるような例会」を作りましょう。
親睦はロータリーの醍醐味
親睦活動を通じて、会員同士が互いの理解を深め、固い友情を結びましょう。
奉仕はロータリーの神髄
職業を通じて、より良い社会を目指しましょう。同時に、ロータリーの様々な奉仕活動を積極的に実践し、より平和な世界を実現させましょう。
会員増強はロータリーの責任
品格がありながら、肩肘張らない広島ロータリークラブ独特の雰囲気を醸し出すのは会員一人ひとりの人間力です。クラブの未来を支えるに相応しい人材の増強に、クラブ一丸となって取り組みましょう。
入会以来賜ってきた、皆さまの温かいご指導に深く感謝しつつ、身に余る重責ではありますが、会長としての役目を一生懸命努めて参ります。引き続いての絶大なるご支援、ご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。